全 60 枚
昔は女人禁制だった神威岬(かむいみさき)。積丹半島の観光名所、神威岬の景色を掲載しています。
神威岬(かむいみさき):北海道 積丹郡 積丹町 大字 神威岬にあり、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属している岬です。岬の付け根にある駐車場から灯台のある先端部までは尾根沿いに整備された遊歩道があり、30分程で行く事が出来ます。(遊歩道入り口には女人禁制と書かれた門があり、月毎に変わる開放時間以外は通行不可となります。また強風時など、天候によっては立入禁止となる場合があり、同門は閉鎖されます)
神威(かむい)とはアイヌ語で〝神〟を意味しています。古くは御冠岬(おかむいみさき)あるいは、オカムイ岬とも呼ばれていました。この付近は古くから海上交通の難所として知られており、神罰を恐れて安政3年(1856年)までは女人禁制の地とされていました。それに関する源義経の伝説も残っており、岬の先端から眼下に見る神威岩は、澄み切った海中に立ち尽くす乙女の化身とも言われています。
貴重な動植物の宝庫ともなっており、夏にはエゾカンゾウが咲き乱れ、冬季には大鷲(オオワシ)やオジロ鷲、またトド・アザラシなどの大型海獣も観測されています。
天候にも恵まれ、積丹ブルーの海に囲まれた、恐竜のような姿にも見える神威岬。島武意海岸同様、よく晴れた日にこの地を訪れる事が出来て本当に感謝の一言につきます。ありがとうございます。
その恐竜の背に乗って頭の部分に当たる先端を目指して行くと、どこで止まっても、360度全てに素晴らしい絶景が広がり、あまりの感動で、いったいこの地では何枚の写真を撮ったのかと自分でも分からなくなる位、シャッターを押していました。
神威岬先端へと続く遊歩道沿いには、夏ということで、エゾカンゾウはじめ、色とりどりの花達が咲いていて、心和ませてくれたり、見た事もない虫と出逢ったりと、遠くを見ても近くを見ても楽しめる本当に素敵な場所でした。
普通に脇目も振れず先端へと向かっていたなら、アップダウンはあるものの20分もかからない距離だったと思います。しかし写真を撮ったり景色を楽しんだりと、ゆっくりしていたら片道40分以上もかかっていました。
足の不自由な方には少々難所があるものの体力がある方なら手すり代わりになる柵がついているので神威岬先端まで行く事は可能だと思います。残念ながら車椅子を使って先端まで行く事は出来ませんが、無料の駐車場から女人禁制の門辺りまでなら、行く事が出来、神威岬の絶景も楽しめます。ただし上り坂が続くのでしっかりとサポート出来る方が必要です。
2007年 9月 記