★桜咲く京都、東山周辺散策★
散策コース:阪急河原町駅⇒花見小路・歌舞練場⇒建仁寺⇒石塀小路⇒ねねの道⇒一年坂⇒二年坂⇒高台寺⇒山公園⇒知恩院⇒青蓮院門跡(もんぜき)
【出雲の阿国(おくに)】
(四条大橋東側、出雲の阿国像横 案内板より)
一六〇三年(慶長八年)、出雲の阿国はこの四条河原で先鋭的伊達男風の扮装で「かぶきをどり」を披露、関ヶ原合戦後のすさんだ世に都人を驚かせ絶大な喝采を浴びました。
歌舞伎の元祖といわれている阿国の出生は不詳ですが、出雲大社の巫女で一座を率いて勧進(※)の為入洛、北野天満宮の定舞台で名声を得て各地を巡業しその人気が広まりました。
江戸時代に入り、風紀を乱すと女歌舞伎禁止令が出て、男が女形を演じるようになり今日の歌舞伎に発展しました。
阿国は晩年出雲に帰り、尼僧(にそう)となって生涯を終えたと伝えられ、その墓は島根県大社町と京都の大徳寺高桐院にも存在しますが、伝説の域を出ません。
※勧進(かんじん):寺社、仏像などの建立や修理の為に金品を寄付するように勧める事。
〝花見小路〟四条通より南側の入口
四条通を挟んで南北にのびた小路です。明治時代に建仁寺へと続く参道として整備され、昨年秋には四条通から南側が綺麗に生まれ変わっています。通りには昔ながらのお茶屋さんや料亭などが軒を連ねる風情溢れる町並みとなっています。
〝花見小路〟の風景 アスファルトの道ではなく石畳も魅力的な小路です!
なんだか「スッキリしているなぁ」と感じていましたが、家に帰って写真をよく見てみると、この通りには電信柱が一本もありませんでした。(一部電信柱が見えるのはこの通りから外れた場所にある電信柱の背が高くて写っているだけです。) 昨年整備された時に電信柱も撤去したのでしょうか?
〝都をどり 祇園甲部歌舞練場〟
毎年春に、祇園の芸妓・舞妓の優美な姿と絢爛(けんらん)豪華な舞台で広く愛されてきた「都をどり」が催される場所だそうです。この日も大勢の人が歌舞練場へと足を運んでいました。
歌舞練場前の枝垂れ桜が綺麗に咲いていました。
臨済宗建仁寺派の大本山〝建仁寺〟
1202年(建仁2年)に栄西禅師が建立した京都最初の禅寺です。白砂を敷きつめた枯山水庭園、俵屋宗達作の風神雷神図(国宝)、海北友松(かいほうゆうしょう)の襖絵、法堂天井には畳108枚分の大双龍図など、貴重な文化財を豊富に伝えています。
二年坂近くの景色
初めて見た時「緑色のさくら???」と驚いた〝御衣黄桜(ぎょいこうさくら)〟です。開花した時は緑色で、その後黄色、ピンクと色を変え、最後には花ごとポトリと落ちるという珍しい桜だそうです。
〝知恩院〟御本尊、法然上人像(本堂)および阿弥陀如来座像(阿弥陀堂)
東山区にある浄土宗総本山の寺院です。山号は華頂山(かちょうざん)。正式には華頂山知恩教院大谷寺(かちょうざん ちおんきょういん おおたにでら)と称します。
〝青蓮院(しょうれんいん)〟開基、伝教大師最澄。御本尊、熾盛光如来(しじょうこうにょらい)。
〝青蓮院門跡(もんぜき)〟とも称する東山区粟田口(あわたぐち)三条坊町にある天台宗の寺院です。山号はありません。長屋門前の名木「楠」の根には綺麗に苔(こけ)が生えていました。