パリ・プチ情報 - メトロ(+RER)&フランス語

パリのプチ情報 - メトロ(+RER)情報&簡単なフランス語

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パリ・プチ情報(メトロ&フランス語)

*-*-* French Republic *-*-*
ブログ風頁は全て文字サイズ「中」を基準に作成しています。
パリのプチ情報 - メトロ(+RER)&フランス語
フランス・パリの中心地を縦横無尽に走り回る公共鉄道「メトロ」個人で巡るフランス・パリ観光には、とても便利な乗り物ですが、何かと不安が多いのも事実です。私が体験した極わずかなメトロ情報ではありますが、参考までに御覧下さい。少しでもお役に立てる事を願って、旅行前に目にした・耳にした情報と、 観光時に使えそうな簡単なフランス語も共にお届けしています。
METROPOLITAIN

文中、フランス語特有の発音文字記号は省略しています。

S K I P メトロ情報 フランス語 スリに関して
メトロ情報 + RER
RERは、フランス国鉄「SNCF」とメトロを経営するパリ市交通財団「RATP」が共同運行する高速郊外鉄道です。チケットシステムや主要駅でメトロとは密接な関係があり、メトロだけを利用する際も覚えておきたい注意点がある為、+RER として少し RER の情報も加えています。
情報は日々変化する事が考えられます。参考程度に御覧下さい。
メトロへの乗車
まずは改札へ
ほとんどのメトロの駅は地下にあります。「M」「METRO」「METROPOLITAIN」のいずれかの表示がある場所の階段を降りて行けば改札があります。
改札近くの窓口、或いは自動券売機で目的の切符(種類は後ほど)を購入して下さい。場所によっては自動券売機しかなかったり、窓口があっても自動券売機での購入を!と言われる場合もあるそうです。また自動券売機は新旧存在し、古い券売機は硬貨しか使えなかったり、一日フリー切符等の通常切符以外のものは購入出来なかったりする等の差があります。紙幣が使える新しい自動券売機だとしても、釣り銭切れには御注意下さい。無難に小銭の所持を!
メトロの料金:メトロは現在、1〜14号線の14路線あります。一部 RER のゾーン分けで言うゾーン2、ゾーン3まで延びた路線もありますが、メトロは距離に関係なく全て均一料金です。
メトロの切符、ticket t+(1回券・回数券)はRER、バス、トラム等でも使用可能です。RERの場合、パリ市内に限り使用可能なのですが、パリ市内は何処までかと言うと、公式ホームページ上にはゾーン1と明記されています。RER を使ってゾーン2以降の駅で降りると罰金を科せられます。乗越し精算システムはありません。御利用の際はしっかりとゾーンを把握しておいて下さい。
但し公式ホームページにはある条件の下、ゾーン2以降へも「ticket t+」を2枚・3枚と出せば行ける様な事も書かれていました。 私はその使用条件・方法が理解出来なくて利用しませんでしたが、ゾーン1を超える乗車時は、理解出来ないまま間違った使い方をして罰金…なんて事にならない様、無難に目的地までの通常切符か他の有効な切符を購入した方が安心かと思います。


乗車切符の種類
切符は1回券・回数券・定期券・1日〜数日のフリー券等、様々な種類がありますが、基本的に旅行者が購入可能なものは1回券・回数券の「ticket t+」と「パリ・ヴィジット」と言う1日〜数日のフリー券となるようです。観光内容によっては手に入れたい便利でお得な「Mobilis(モビリス)」と言うフリー券は居住者用となり基本的に旅行者は購入出来ないみたいです。「基本的に…」と書いたのは、実際には誰でも全ての切符を購入する事が出来、利用している旅行者も大勢居る為です。ただ購入を断られた方も現実として居ます。細かいルールは解りません。ひょっとしたら罰金の対象となるかもしれない為、購入を考えている方は、より詳しい情報を入手して下さい。

= 旅行者用 =
* ticket t+ / 1回券=ティケ(Ticket)orビィエ(Billet)/ 持参人式
ticket t+ =ティケ・テ・プリュス / チケット・ティー・プラス
* ticket t+ / 回数券(1回券の10枚綴り・期限無し)=カルネ(Carnet)/ 持参人式
回数券は同行者と分け合って使用する事も可能です。一日にあまり乗車しないけれど滞在期間中、何度か乗車予定のある方はカルネの購入がお得かも…。
1回券・回数券は値段の違いだけで利用方法は全て同じです。乗り換えも可能ですが、同じ路線を逆戻りする事は禁止等のルールがある為、公式ホームページで御確認下さい。
* Paris Visite(パリ・ヴィジット)/ 本人のみ使用可
【追記/2014年1月】
いつ以降か解りませんが2014年1月現在、パリ・ヴィジットのゾーン1-6は無くなりゾーン1-5が新たに設定されています。(ゾーン6以降はゾーン自体が廃止されているようです。)内容自体は以前とあまり変わらず、ヴェルサイユ宮殿もディズニーランド・パリもそこだけを訪れるならやはりお得度は無いようです。ご購入をお考えの方は公式サイト・日本語ページをご覧頂き、ご自身の旅行プランとじっくり照らし合わせてご判断下さい。
2014年1月現在の価格(単位はユーロ)
ゾーン1-3
(Paris centre)
ゾーン1-5
(Paris+suburb+airports)
日数 adult children 日数 adult children
1day 10,55 5,25 1day   22,20 11,10
2days 17,15 8,55 2days  33,70 16,85
3days 23,40 11,70 3days  47,25 23,60
5days 33,70 16,85 5days  57,75 28,85
【初期(過去)掲載文】
将来的にはゾーン変更もあるかもしれませんが、現在はゾーン1−3とゾーン1−6の2種類しかありません。期間は1日・2日・3日・5日(連続使用)と分かれています。その中での組み合わせは自由です。旅行者用として販売されていますが、観光先をしっかりと考え特典(観光施設の割引入場等)も上手に利用しなければ、乗り放題でもモトをとれない事が充分に考えられます。有名な観光地として、ヴェルサイユ宮殿の最寄り駅はゾーン4になり乗越し精算制度も無い為、ゾーン1−3は使えません。ディズニーランド・パリの最寄り駅もゾーン5となり、ゾーン1−6を購入するより通常チケットを買った方がかなりお得となります。

価格・使用条件等、詳しくは 公式ホームページの日本語頁 を御覧下さい。特にパリ・ヴィジットを御利用予定の方は、チケットとなる磁気クーポンの他に氏名記載カードを受け取る必要があり、自動券売機で購入しても窓口or案内所等にそのカードを貰いに行かなければなりません。

更に使用前に磁気クーポン・氏名記載カードへの必要事項を記入する等、ルールがあります。記入していないと無効なチケットとして罰金が科せられます。「パリ・ヴィジット」のお得な特典も合わせて、しっかりと公式ホームページをチェックし、安心かつお得な使用方法を考案して下さい。
公式ホームページは関連リンクの頁にも簡単な説明付でリンクを貼っています。

= 居住者用 =
* Mobilis(モビリス)/ 1日フリー券(一日乗り放題)/ 本人のみ使用可
1日券しかありませんが、ゾーン1−2、1−3、1−4 … と細かいゾーン分けがされていて、目的地のゾーンにピッタリ合わせた選択が出来るとても便利でお得なチケットです。
メトロしか利用しない方でも、利用回数によってはモビリス(ゾーン1-2)を購入した方がお得となります。何回以上の乗車でお得かは訪問時の料金で比較して下さい。
遠くの観光地、例えばゾーン5にあるディズニーリゾート・パリの最寄り駅でも、ハッキリとした値段の差は解りませんが、通常切符とほぼ同価格となり、仮に多少高くても、パリ市内に戻ってから 食事・買い物にメトロ等を数回利用する予定がある方は お得となるはずです。
切符に必要事項(氏名等)の記入が無く検札に見つかった場合、罰金となります。
【追記/2014年1月】
Mobilis(モビリス)も当ページ作成時点より多少の変更があります。ゾーン5以降が廃止されているようなので、1-2〜1-8まであったゾーン設定は下記4種となっています。
2014年1月現在の価格
zones(ゾーン) 価格(単位はユーロ)
zones 1-2 6,80
zones 1-3 9,05
zones 1-4 11,20
zones 1-5 16,10
Mobilis(モビリス)に関する他の情報は公式サイトでご確認下さい。
公式サイト内「Mobilis(モビリス)」関連ページ(仏語・英語のみ)
* Carte Orange(カルト・オランジュ) / 定期券 / 本人のみ使用可
1週間用・1ヶ月用と2種類ありますが、現在 IC定期「passe NAVIGO」に移行中
* Passe NAVIGO(パス・ナヴィゴ) / 定期券 / 本人のみ使用可
Carte Orange(カルト・オランジュ)の IC版です。同じく1週間用と1ヶ月用の2種類
購入には本体カード代が必要だったり、使用者本人の顔写真が必要だったりしますが、丸々1週間使わなくても3・4日間以上使用でMobilis(モビリス)よりお得になるかも…。
【追記/2014年1月】
他のチケットを含むチケット情報は公式サイトでご確認下さい。
公式サイト内、チケット総合情報ページ(仏語・英語のみ)

更にお得な年間定期等もありますが、省略します。/ ルール等は公式ホームページを御覧下さい。

* 注意点 *
フランスでは旅行者の都合等一切考える事無く、頻繁にストライキが起こっています。スト等による払い戻しの制度もありますが、数日間使えるものは一度でも使用すると対象外()になったり、期限が無いticket t+は古い或いは不良品による交換は出来ても払い戻しは出来ません。
払い戻しが可能なものでも手間がかかったり、場合によってはかなりの人が殺到して大きな時間ロスにもなりかねません。使用当日よりも前に購入される際はそういった事が起こり得る事も頭に入れておいて下さい。(払い戻し対象外と思っても念の為、申請だけはしてみて下さい。)
全てのチケットは磁気に弱く、保管方法にはお気を付け下さい。使用出来なくなっても窓口に行けば交換等の対応はしてくれますが、少しでも面倒な行動は避けたいものです。
駅以外にもタバコ屋さん等でカルネ等のチケットを購入する事が出来ます。しかし磁気不良を起こしていたり、古いチケットで使用出来ても乗り継ぎが出来なかったりする事もあるそうです。少しでも不安を取り除く為には、正規の窓口・自動券売機での購入をオススメします。

自動券売機=iお金の投入は希望切符選択後になります。)
中央の大きな樽型ローラーを回して画面を変え、希望のものを緑のボタンAで選択していきます。ボタンBは確か取り消し(戻る)だったと思います。

自動券売機、基本操作…
基本操作はローラーと2つのボタン(主に緑のボタン)を使うだけの単純なものです。画面には文字だけでなく絵表示もある為、「ticket t+」の1回券・回数券を買うだけなら、ticket(ティケ)& Billet(ビィエ)と Carnet(カルネ)の文字を覚えるだけで、意外と簡単に購入出来ると思います。
国際化が進み、徐々に外国語対応の自動券売機も増えてきています。私達が訪れた時は英語表示への切替が出来た事しか覚えていませんが、既に近隣のユーロ圏の言語にも対応されていたかもしれません。いつか日本語にも対応される日が来るかもしれませんが、まずは少しでも理解し易い英語表示(無い機械もあるかも…)に変更してから利用する方が安心かと思います。


改札を抜け乗車
有効な切符を手にしたら自動改札機へと進みます。注意したいのはホーム毎に改札が分かれている駅もあるそうなので、乗り継ぎ時も含め「何号線の何方面へ行きたいか」をしっかりと把握しておいて下さい。間違えて入ると切符を一枚損するかもしれません…。
改札の幅は入口・出口共にかなり狭く造られています。慣れない方はモタモタしがちです。その時を狙ったスリ等の犯罪もある為、改札通過時にも充分にお気を付け下さい。
メトロは均一料金の為、基本的に切符は最初の駅で自動改札機に通すだけで、駅から出る時は切符は必要ありません。(RER は出口でも必要です!) 但し途中抜き打ちで検札があったり、RER の敷地を一旦通らないと利用したい路線へ行けない場合は同じ切符を見せる或いは通す等の必要があります。目的地の駅を出るまでは、絶対に切符を無くさない様、御注意下さい!切符の不所持が見つかれば罰金です!使用後の切符も残しておくなら、使用中・使用前の切符と区別がつくように保管して下さい。検札に遭遇して、使用後の切符を渡すと罰金って事にも…。
乗車の際は行きたい駅がある方面の最終駅名もしっかりと覚えておいて下さい。駅のホームや車内にある、その路線の全駅名が書かれた案内板は、進行方向の事は一切考慮せずに作られています。見る場所によっては真逆方向にもなります。両隣の駅名が書かれていない駅もある為、目的地の駅名を覚えていただけでは、どちらの方向に向かう電車に乗れば良いかは判断出来ません。途中で分岐している路線もあります。降りたい駅が分岐点前なら最終駅名が違っていても方面さえあっていれば行ける為、路線図をしっかりと確認しておいて下さい。




乗車後〜降車
メトロの路線は新しい路線と古い路線でかなり違いがあります。駅の設備・雰囲気だけでなく、車両の新旧もあり、車内電光掲示板の有無・駅到着時の車内アナウンスの有無・降車時のみレバーorボタンによる手動開扉等、注意しなければ目的地駅を通過してしまう事も考えられます。
特に車内アナウンスの無い路線では乗車駅から目的地駅まで何駅目になるのか、その数え方も稀に臨時工事等で通過する事がある為、しっかりと車外の状況も確認しながら数えて下さい。出来れば目的地駅手前の駅名、数駅の文字を視覚的に覚えておいた方がより安心です。
手動で開ける扉は早めのレバーorボタン操作により、車両が完全に停車する前に開く事もあるそうです。扉付近に居る時は充分に注意して下さい。
電車が駅に着いて下車したい時、前に人がいたら「パルン(Pardon)」と声を掛けて通してもらいましょう。「パルン」とは「すみません」「ごめんなさい」といった意味ですが「通して下さい」という意味でもよく使われます。混雑した場所ではよく耳にする言葉で、自ら使いたくなる時は多々あると思います。誰かが「パルドン」と声を掛けて傍を通った時は、「どうぞ」と言う意味で「Allez-y(アレズィ)」或いは「Je vous enprie(ジュ ヴ ザン プ=どういたしまして)」と返事しましょう。(英語で同じ綴りのパードンと同義ですが、一般的には Sorry とほぼ同じ意味で使われています。)
電車を降りた後、乗り継ぎされる方は次の路線の番号をしっかりと覚えておいて下さい。番号さえ覚えておけば案内は解り易い為、迷う事は無いと思います。ただ場所によっては1駅近く離れた所もあるそうなので、不安に感じる事はあるかもしれません。
乗り継ぎ通路では、鉄道会社のオーディションに合格したアマチュアミュージシャン達が演奏しているのをよく見かけます。彼らはボランティアという訳ではない為、真剣に聞きたい場合はチップを御用意下さい。また写真は断り無く撮影するとかなり怒る方も居るそうです。御注意を!
「SORTIE(ソルティ)」は英語で言う EXIT と同じで出口を意味します。目的地駅に到着して駅から出たい時は「SORTIE」の案内板に従って進んで下さい。(美術館等、他の施設でもよく目にします。一旦出ると再入場出来なくなる場所もある為、間違って通らないよう御注意下さい。)


RER に関して…
メトロでも路線によってはかなり雰囲気が悪いと感じる場所がありましたが、私達が利用した RER の路線はメトロとは比べ物にならない程の不気味な雰囲気があり、何事も起こっていないのにホームに立っているだけで怖さを感じる場所がありました。実際に治安も悪いそうです。
メトロのチケット「ticket t+」は RER のパリ市内(ゾーン1のみ)で利用出来ますが、メトロだけで目的地まで行けるのであれば、多少の時間短縮が出来たとしても RER の御利用は避けた方が無難かと思います。メトロだけでは行けない、ヴェルサイユ宮殿やディズニーランド・パリ等へ行かれる際はせめて各駅停車する普通電車は避け、急行に乗車するようにして下さい。


= METROPOLITAIN =


S K I P メトロ情報 フランス語 スリに関して
フランス語
以前「フランス人は母国語に誇りを持ち、英語を話す事が出来ても敢えて使わない事がある。」と聞いた事があります。現在では英語で話しかけても英語が解るほとんどの方は快く英語で答えてくれます。とは言えフランス語で話し掛けられる事にはやはり心地良く感じるらしく、挨拶程度の会話ならフランス語を使ってみるのも良いのではないでしょうか。簡単なものを少しだけ…。


フランス語会話、一例(別ページにて)








= FRENCH =


S K I P メトロ情報 フランス語 スリに関して
スリ・ひったくりに関して + 諸注意
メトロに限らず RER(高速郊外鉄道)、更には電車以外の場所でも「スリ・ひったくり」には時間・曜日に関係なく注意が必要です。全ての観光客が被害に遭遇している訳ではありませんが、残念ながら「スリ・ひったくり」は確実に存在しています!そしてその行為で生計を立てている「プロ集団」です。何の防犯対策も講じずに狙われたなら、気付いた時には遅かった…となりかねません。楽しい旅行とする為にも、怖がる事無く「狙われ難くする為の工夫」「未然に防ぐ為の工夫」「諦めさせる為の工夫」「被害を最小限に抑える為の工夫」等、前もって準備をして下さい。


「狙われ難くする為の工夫・注意」一例
フランス・パリを訪れるとなると 「服装もオシャレに決めたい!」となりがちですが、ブランド物を身に着けたりブランド物でなくてもフォーマルな服装は、特に電車に乗る際は最低限の防犯として避けて下さい。出来るだけカジュアルな服装で。
腕時計は外す事。「今何時?」とか「時計を見せて」と腕時計に注意を引き付け、その隙に…というスリの常套手段の道具に使われる可能性が高いからです。高価な物、他にも本当に必要な物かしっかりと判断して極力余分な物は身に着けない・持たない等の措置をして下さい。
道に迷った・切符の買い方が解らないといった時でもオドオドして、いかにも観光客といった雰囲気は出さず、地元で暮らしていると言わんばかりの堂々とした行動が必要かもしれません。


「未然に防ぐ為の工夫・注意」一例
衣服のポケット(内ポケットも含む)には貴重品は入れない。
混んだ電車は避けた方が無難です。混んでいる時間帯はおそらく本数も多い筈です。多少見送っても安心出来る車両に乗りましょう。また女性の場合、スリだけでなくチカンの被害も考えられます。派手な服装・肌の露出が多い服装は避け、乗り込む車両の客層にも注意して下さい。
スリらしき人が近くに居たら「気付いているぞ!」という意思を、表情やカバンを守る仕草等で、刺激し過ぎない程度に相手に伝え、それ以上近づかせないようにする。
知らない人が近づいてきて何か訳の解らない事を喋りかけてきたら…。まずは相手のペースに引き込まれないように、例えば「ジャストモーメント!アイ・キャント・スピーク・イングリッシュ(或いはフレンチ)!」(ちょっと待って!私は英語(或いはフランス語)が話せません!)とすぐに言って一旦話を断ち、一歩下がって相手を少しでも遠ざける事も時には有効かもしれません。(同時に、仲間が背後等、すぐ傍に居る場合も考えられる為、周囲にも注意して下さい。)
同行者にスリらしき人が近づいた時も、同行者を心配するだけでなく、自分も他のスリ仲間に狙われているかも…と疑って周囲の確認をしながら、同行者への援助をしましょう。
話しかけて来なくても必要以上に近づいてくる人・集団には要注意です。また自分の持ち物が他人の持ち物(新聞や雑誌等)で見えない時も要注意です。わざと隠して、その下では…。
電車には子供達(特に13歳以下)だけで乗車する事はまず無いそうで、そんな集団が居たらスリと疑って間違いないそうです。本来ならそういう子供達から離れて他の車両に移るか、次の便を待つ等して近づかない事が賢明ですが、突然乗車して来て取り囲まれる事もあるそうです。相手も獲物を逃すまいと必死です。身動きはなかなかとれません。よりしっかりとカバン等を抱きしめて警戒して下さい。犯行は一瞬です。物を盗ったら電車が発車する直前に逃げて行きます。
私には一番許せない手口なのですが、突然倒れて具合が悪いふりをし、親切で近づいて来た人の財布等を狙うというスリもいるそうです。本当に具合が悪くて倒れているかもしれない為、「近づかないで知らん振りをして下さい。」とも言い辛く、判断はし難いのですが、目の前で倒れた場合は少し疑って様子を見た方がいいかもしれません。それでも気になって近づくなら、倒れた本人よりも周囲にいる仲間を意識して荷物も守りながら近づいた方が良いかもしれません…。
他にも手口は様々ですが、突然「えっ?!」と驚くような事が目の前で起こった時は、まず先に「スリ」等の犯罪を頭に思い浮かべ、冷静さを失わずに荷物をしっかりと抱きかかえて、不用意に知らない人を近づけない・近づかない事が大切です!またどんな事があっても知らない人には絶対に着いて行かない様、充分にお気を付け下さい!


「諦めさせる為の工夫」一例
カバンはチャック付きの物にし、そのチャックが開かないよう南京錠を付ける。更によく見える場所に南京錠を付けた方が防犯効果はより高いそうです。
財布等、貴重品はカバンから抜き取られても完全に盗られない様にカバン或いは身体に細い紐、出来ればワイヤーで結び付けておく。更にマジックテープで開閉を行なう財布は中身だけを抜き取られる心配も激減されます。(マジックテープ付で中はチャック付きの財布は更に良し!)
カバンの内ポケット(チャック付き)等、チャックを一度開けただけではたどり着けない場所に貴重品を入れる。独自のマジックテープ付きポケットを作って、音を出さなければ貴重品を出せない工夫をすればより効果的かと思います。
上記の他、どのような方法でもかまいません。とにかく財布等の貴重品は自分でも手間だと感じる位、簡単には取り出せないようにする事です。「チャック付きのカバンだから安心」は大きな間違いです。(理由は「パリ旅行トップ頁(基本情報&諸注意)」「治安」の蘭を御覧下さい。)


「被害を最小限に抑える為の工夫」一例
相手は熟練したプロです。どう対処しても、ちょっとした透きを狙われて盗られてしまう可能性は否めません。その事を想定して、被害を最小限に抑える工夫も考えてみて下さい。
財布の中身は極力少なくする、分散する等の措置をとる。
盗られても構わないダミーの財布()を、狙われ易い場所(カバンのファスナーを開けたすぐの場所や衣服のポケット等)に入れておく。(盗って下さいと言わんばかりの目立ち過ぎはNG。)
何時・何処で誰に監視されているかわかりません。ダミーの財布は出来れば同じ物を用意した方がより効果的かと思います。100円ショップ等で手頃な物を探してみてはいかがでしょうか。


注意したい状況・場所 (スリ以外も)
一回乗ってスリには遭わなかった。二回目も大丈夫。三回目も…と、大丈夫な回を重ねる毎に気も緩みがちです。何度大丈夫でも最初の警戒心は絶対忘れずに行動しましょう。
ブランド物を買った時、その袋を持っているだけでも狙われる確立は高くなります。電車の利用は避け、タクシーを利用する事をオススメします。
エレベーターは密室になります。一緒に乗り合わせる人によっては見送る事も考えましょう。但し、扉が閉まる直前に乗り込んでくる事も考えられます。出来れば階段を利用しましょう。
電車の扉付近はスリ・チカンが多発し易い場所になります。降りる事を考えたら、混めば混むほど扉付近に立ちたくなりますが、より注意が必要な事もお忘れなく!
キセル(無賃乗車)する人も居ます。その人物が後ろに付いて一緒に改札を通ったら、例えその存在に気付いていなくても、手助けしたとされて同罪となります。切符を入れて自動改札機を通る際は後方も確認して下さい!罰金はかなり高く、一切の弁明も聞き入れてはもらえません。
夜間の外出はもちろん、昼間でも危険とされる地域・人通りの少ない路地裏等は近づかない事です。より危険な犯罪に巻き込まれる可能性も高くなります。
極稀だとは思うのですが、警官を装った詐欺もあるそうです。特に私服の警官には注意し、身分証明を求められても安易にパスポート等貴重品は渡さないで下さい。日本のように職務質問をする事はまず無いそうです。逆に本物の警官である事の証明を求め、疑わしい時は近くの店舗等に入って交番の場所を聞くなり、他の警官を呼んでもらう等して下さい。本物の警官かどうかを確認もせず、言われるがままに他の場所へと着いて行く事は以ての外です!御注意を!


最終的には…
仮に スリに遭った観光客が 全体の2割だとしても、多くの方は被害に遭っていない事にもなり、「スリは全然大丈夫だった」「日本と変らず安全だった」と言った話しが出てもおかしくはありません。その話しは 旅行をより楽しくする為の 心を落ち着かせる貴重な情報だとも思います。
しかしパリの街には確実にスリ集団が存在しています!安全だと言う情報は、その方がそれなりの準備をしていた、知らず知らずの内にスリを近づけさせない行動をとっていた、或いは本当にスリが近くに居なかったという運が良かっただけ、と捉えて安心しきる事無く、また必要以上に怯えたり怖がったりする事無く、しっかりとした準備・対策を行なって下さい!
スリだけでなくメトロ・RERの問題…と言うか、フランス全体の問題と言うか、何かと日本の常識では考えられない問題もたくさんあります。「正規の駅窓口なのに切符の値段が違った」「検札時、切符の刻印が薄くて読めないという自動改札機の不具合でも罰金を請求された」「その罰金額もコロコロ変った」。他にも本当に考えられない経験をされた方は少なからずいるようです。
とはいえ日常茶飯事に起きている出来事でもない為、必要以上に心配していてはパリを訪れる事は出来ません。私達も今思えば危険とされる行動を幾つもしていましたが、結果的には何事も無い楽しい旅行だった事も事実です。同じように楽しいパリ旅行をされた方も大勢居ます。最終的にはより多くの情報を得、実践しつつも、それぞれの人が持つ運に頼るしかないのかもしれません。私自身はいつも安全祈願をして旅行に出掛ける様にしています。もちろんお礼参りも!


ボン・ヴォワイヤージュ!


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