★カナダ・カナディアンロッキー/レンタカー&ドライブ情報②★
カナダ・カナディアンロッキーを少しでも安心してドライブ出来る為に、前もって覚えておきたい道路標識の意味や交通ルール等を今回の体験談と共にお届けしています。
私が得た極一部の情報ではありますが、日本とは異なる点の交通ルール等を少しでも多く知り、余裕を持ってドライブにお出かけ下さい。
※2009年秋に体験した極限られた情報です。参考程度に御覧下さい。
◆英語表記の道路標識とその意味◆
◆カナダの交通ルール&ドライブ情報&諸注意◆
【右車線走行】
日本と一番大きく違う点は、やはり「右車線を走行する」という点です。特に左右を分ける中央ライン・分離帯が無い道路や駐車場内での走行、右左折後の進入車線には気を付けましょう。慣れない左ハンドルでの操作にも注意が必要です。各種スイッチ類の位置や車両感覚をいち早く覚えましょう。
【リモコンキー機能(ドアロック解除)】
日本ではあまり馴染みの無い、リモコンキー機能の1つとして、防犯上運転席ドアのロックだけが解除出来るように設定可能なリモコンキーがあります。私達がカナダで借りた車もそのタイプでした。
リモコンキーの何れかのボタンを長押しする等の方法で設定変更すると思うのですが、知らない内に偶然そのように押してしまったのでしょう、突然「全ドアロック解除」から「運転席ドアのみ解除」に変更されてしまいました。
この機能、意外と不便で元に戻したかったのですが、変更方法が解らず、他にも色んな事を考えていた為、後回し後回しとなってしまい、結局最後まで元に戻る事はありませんでした。設定変更したい方はレンタカー会社のスタッフに尋ねるか、取り扱い説明書(英語表記)で御確認下さい。
【全席シートベルト着用】
カナダのほとんどの州では、全席でシートベルトの着用が義務付けられています。違反すると罰金です。同乗者の方にもしっかりとその旨を伝えて、シートベルトの着用を促しましょう!
【ヘッドライト】
ヘッドライトは昼間でも点灯が奨励されています。安全面で自車の存在を通行人や他車に、アピールする為です。(最近の車はエンジンをかけると自動的にライトが点灯するものもあるそうです。)
【道路標識(案内・指示・規制・警戒等)】
絵で描かれた標識ですぐに何を意味しているのか理解出来るものは問題ありませんが、文字(ローマ字)で書かれた標識には特に注意が必要です。
ハイウェイにて目的地方面の地名が書かれた案内標識では聞き慣れない地名の場合、確認できる前に通過してしまう事もありました。文字が小さ過ぎる・多過ぎると感じる標識もありました。
各種標識に気を取られ過ぎて前方不注意にならない様、充分にお気を付け下さい。同乗者にも標識確認を手伝ってもらい、安全運転を心掛けましょう。
※州によってはフランス語での道路標識もあるそうですが、今回の場所で見かけたものは「英語のみか、英語+フランス語」と、必ず英語での説明が書かれていたので、その点では困る事はありませんでした。
【赤信号右折可】
目前の信号機が赤でも一旦停止した後、安全を確認した上であれば右折可能という交通ルールです。
しかし交通量が多かったり見通しの悪い交差点では「NO TURN ON RED(赤信号で右折してはいけない)」という標識があり、赤信号時の右折は出来ない交差点もあります。更に赤信号での右折は一切禁止とされている州もあるそうで注意が必要です。
因みに今回のドライブ中には一度も赤信号で右折する機会はありませんでした。何故でしょうか…単に右折しなかっただけ?う~ん…自分でも解りません。
【YIELD】
道路標識において「Yield」とは「ゆずる」という事を意味します。ゆずる対象は他車であったり人であったりします。Yield という言葉がついた標識がある場所で、他車・人と遭遇した場合は相手が最優先となり、自車は一旦停止して待たなければいけません。その後安全を確認した上で発進可能となります。
※アメリカやカナダ等で「LEFT TURN YIELD ON GREEN」と書かれた標識があります。時々その意味を「青信号左折時、左折車(自車)優先」と書かれたサイトを見かけますが、これはとんでもない大きな間違いです。あくまでも直進してくる対向車が優先で、左折車は安全が確認出来るまで一旦停止して待たなければいけません。
当たり前の行動だと思うのですが、おそらく、わざわざそのようなまぎらわしい標識が存在するという事は、「我先に!」と「ゆずる」気持ちを持たずに無理な運転をするドライバーが多かった為だと思います。「Yield」 は相手に「ゆずる」という事であって決して相手から「ゆずられる」ではありません。
【STOP】
一旦停止の標識ですが、日本とは違う点がありました。特にバンフの市街地でよく見かけたのですが、STOPの下に4WAYだとか3WAY等の文字が書かれたものがそうです。4WAYの場合、十字路のような4方向から集まる交差点となり、全ての車はどの方向から来てもその交差点手前で一旦停止しなければいけません。
1台だけならそのまま安全確認をした上で交差点内へと進む事が出来ますが、数台ある場合は先に停車した車が優先となります。同時に停車した場合は右側に停車した車が優先となり、更に全ての方向で同時に停車した場合は北側・南側・西側・東側の順になるそうですが…どっちが北か???
【ロータリーへの進入】
ロータリーは反時計回りの一方通行です。ロータリーへの進入はSTOP等の標識、指示が無ければ一旦停止せずに進入可能ですが、ロータリー内を走る車が最優先される事をお忘れなく!因みに今回ドライブした場所でロータリーがあったのは宿泊ホテル前だけでした。(記憶上では…)
【踏切での一旦停止は不要?】
電車の本数が少ないカナダでは信号が点滅していたり、道路標識等で指示されていなければ、踏切を渡る前に一旦停止する必要はありません。「停止せずに徐行」が正しい交通ルールだそうです。
実際の踏切手前にさしかかると不安に感じてしまうと思いますが「停まらない」が当たり前の場所で一旦停止してしまうと、後続車から追突される原因にもなりかねません。
中には徐行すらせずに突っ切るドライバーもいるそうです。これは明らかに危険行為です!絶対に真似はしないで下さい!よく利用されるであろうバンフの中心地とハイウェイの間にも踏切があります。注意して走行して下さい。
【制限速度&スピード違反】
カナダでは制限速度等の標識及び車のスピードメーターはマイル表示ではなく日本と同じキロメーター表示となる為、スピード感覚は解り易いと思います。
日本と同じように現実的には制限速度を越えて走っている車も多く見掛けましたが、気を付けなければ、ほんの数キロオーバーだけでもスピード違反で捕まる事があるそうです。
またスクールゾーンでのスピード違反には更に高額な罰金を科せられるそうです。より楽しいドライブとする為にも、制限速度を守って安全運転を心掛けて下さい。
【スクールバス追い越し禁止】
今回一度も見掛けませんでしたが、スクールバス(多分黄色)が前方に停車して乗降している場合、例え片側に走行車線が2車線以上あって横を通過出来たとしても追い越しは禁止です。
対向車線にスクールバスが停車している場合でも、中央分離帯が無ければやはり停車しなければいけません。停車位置(スクールバスまでの距離)は6m程手前と聞きましたが定かな距離は解りません。
また走行中の追い越しはどうなのか詳しくは解りませんので、無難に後ろを走行している方が確実だと思います。違反するとかなり高額な罰金を科せられるそうです。お気を付け下さい。
【バンフ国立公園の入園料】
車・徒歩に関係なく、バンフ国立公園内に入園する際には入園料を支払う必要があります。広大な敷地の為、バンフ周辺を観光する際は必ず払うものと思っていただいて間違いありません。
但し、旅行代金に含まれているケースもある為、2重払いには気を付けましょう。正式なルールは解りませんが、車外からよく見える場所に貼るか置いておくかしないといけないそうです。又ハイウェイ上には入園料を支払っているかどうかの検問所のような場所が数箇所有り、入園パスの所持確認が行なわれます。
毎年4月1日に改定される入園料は年齢別・有効期間別等で料金が異なります。詳しくは「パークス・カナダ」公式HPの料金一覧表ページ Parks Canada - List of Fees 又は旅行会社等で御確認下さい。
【ハイウェイ料金&施設】
カナダのほとんどの高速道路(ハイウェイ)は無料で、バンフからコロンビア大氷原間も高速道路の料金を支払う事はありませんでした。その間には日本のようなサービスエリアは全く無く、レイクルイーズIC近くと、クロッシングという名の地にサービスエリアに似た施設があるだけでした。
【ガソリン給油】
上記の通り、各種施設は数が少ない為、ガソリンは早めに給油しておいた方が安心です。因みに私達の場合、意外と燃費が良くて、2日間ともバンフに戻って来てからの給油で間に合いました。行程・走行距離・燃費等は以下の通りです。
一日目:バンフ~レイクルイーズ~エメラルド湖の往復/一日の走行距離:約320km(寄り道含む)
二日目:バンフ~コロンビア大氷原の往復/一日の走行距離:約380km(寄り道含む)
二日間の総走行距離:約700km 平均燃費:9.3km/L(ミニバン) ガソリン総使用量:約75リットル
* ガス・ステーション(ガソリン・スタンド)利用時の注意点 *
最近では日本でもお馴染みの自分で給油するセルフサービス式のガソリンスタンド。今回訪れたバンフ~コロンビア大氷原で私が目にしたガス・ステーションは全てセルフ式でした。(セルフサービス⇔フルサービス)
仮に同じ給油所で両方のサービスがあった場合、当然セルフ式の方がガソリン価格が安くなります。セルフ式を御利用された事が無い方で不安に感じられる方は、前もって日本で練習してみて下さい。
※全ての利用者に:ガス・ステーションによっては日本とは異なる、1本のポンプで数種類のガソリンが出るタイプのものがあるそうです。間違って他の燃料を給油しないよう注意して下さい。特に一部のガス・ステーションに置いてある Leaded(有鉛)は、レンタカーには絶対に給油しないよう注意して下さい!またガソリン車にはガソリンを給油!ディーゼル車にはディーゼルオイル(軽油)を給油!が鉄則です!
* 燃料の種類 *
◆ガソリン車用
● Unleaded Regular
アンリーディッド・レギュラー(無鉛ガソリン):経済的な無鉛ガソリン。 リーズナブルなガソリン。
● Plus Super
プラス・スーパー(無鉛ガソリン):レギュラーよりもオクタン価が高い無鉛ガソリン。 価格はレギュラーより高め。
● Super Premium
スーパー・プレミアム(無鉛ハイオク):燃費が良くエンジンにも良いガソリン。価格は最も高額なガソリン。
◆ディーゼル車用
● Diesel
ディーゼル(軽油):ディーゼル車専用の燃料です。
◆有鉛ガソリン仕様車(日本では既に廃止。カナダでは不明。)
● Leaded
リーディッド(有鉛ガソリン):近年の一般自動車には使用しません。
* 支払方法 *
給油ポンプに「Please Pay First」と書かれていれば前払いとなります。御注意下さい。因みに私が今回利用したバンフの街中にあるガス・ステーションでは、そのような文字は無かった為、給油後に併設されたコンビニのレジへ行き、給油に使ったポンプの番号を告げて支払いを済ませる、というシステムでした。
【トイレ休憩】
数(同時に利用出来る)は場所によって多い・少ないと様々ですが、ほとんどの観光名所では駐車場近くに設置されており、よほどトイレが近い方以外は距離的にはまず困る事は無いと思います。
しかしトイレ自体はあまり綺麗なものではない為、抵抗のある方は少々困るかもしれません。ある程度の我慢が必要かも。基本は水洗式ではなく、くみ取り式で、中には手洗い用の水道さえも設置されていない場所がありました。
トイレットペーパーもほとんどの場所で置いていませんでした。ティッシュペーパーはもちろん、ウェットティッシュも用意しておいた方が安心です。他にもドアの鍵が壊れている場所、座る事も出来ない筒状の便器等も見かけました。ウォシュレット付きトイレ等一切ありません。
バンフ市街地を除いて今回の訪問先で比較的綺麗なトイレは、レイクルイーズ一般駐車場脇にあるトイレと、レイクルイーズIC(正式名称は解りません)近くのサムソンモール内、クロッシングのショップ内、アイスフィールドセンター内のトイレ…位だったと思います…。行ける所で行っておいた方が安心です。
【駐車場所・料金・違反等】
今回私達が訪れた観光地では何処も便利な場所に無料(夏の繁忙期は解りません)の駐車場が設けられていました。同じく夏の繁忙期は解りませんが、バンフの中心地でも私が目にした限り、駐車場は無料でした。
しかしバンフの中心地には制限付きの駐車場が多く、駐車可能な制限時間(場所によって数分~数時間)があったり、駐車可能な時間帯が設けられたりしています。時間帯は同じ駐車場内でも決められた時間後に駐車可能な場所と不可な場所がありました。
駐車違反に関してカナダではとても厳しく、頻繁に見回りがあるそうです。駐停車禁止の場所に少しでも停めたり、駐車可能な場所でも制限時間を超過したり、駐車可能時間帯以外に駐車していると即駐車違反となり罰金を科せられます。
野生動物達と遭遇した場合、動物達を傷付けない為に停車する義務はありますが、通過出来る状況なのに動物達や風景等の写真を撮るという理由で駐停車禁止場所に停める行為は違反となります。
全ての駐車違反行為において、日本の様に数分待ってから…という温情措置は一切ありません。間が悪ければほんの数十秒停車しただけで即駐車違反確定となる可能性も充分にあります。御注意下さい。
【他にも…】
上記他にも日本とは異なるルールが多々あると思います。運転に必要な様々な予備知識を事前に入手し、ルール・マナーを守った安全運転を心掛けるようお願い致します。
実際のカナダの道路標識も前もって確認した方が良いと思います。「Canadian Road Signs」及び「Regulatory Signs Photo」のキーワードをGoogle検索すれば多くの道路標識画像が見つかる筈です。
ドライブプランも余裕あるものとし、疲れを感じたら駐車可能な場所でこまめに休憩をとり、心身ともにリフレッシュしましょう!但し休憩後は気が緩みがちです。再出発の際には今一度、安全確認等をしっかりと意識しましょう!